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about YORK STYLE TUBA


▲Arnold Jacobs
ヨーク、"the King of TUBA"と言っても過言ではない楽器で、元はアメリカのJ.W.York & Son社(ヨーク社)が製造した6/4サイズ(※1)のテューバのこと。
元シカゴ交響楽団テューバ奏者の故アーノルド・ジェイコブズ氏が使っていた楽器として有名で、現存する本物のヨークのテューバはシカゴ響にあるもののみだとか・・・。現在ヨーク社はBoosey and Hawkes社に吸収され存在してません。
現在はこのヨークのコピー、管の配列やベルなどのスペックをコピーしたヨークスタイルのテューバとして数社製造していて、有名なのはスイスのヒルスブルナー社のHBS-510と、BM Symphonic社のYork Model。いずれも4ピストン+1ロータリーと言う構成。
最近ではヤマハがYCB-826S"Monica"として開発しており、Wikipedia(アメリカ版)の"Arnold Jacobs"記事には年3−4本の製造・供給であると記されています。ヤマハへ問い合わせた(2007/2/27現在)ところ、"YCB-826Sにつきましては、現在、国内外のごく少数のプロ奏者に試作品をお試し頂いている段階です。今のところ市販(特注品扱いを含む)の予定はございません。"とのこと。存在するものの、販売は無いようです(残念

ヨーク、そのサウンドは強烈で深い響きと豊かな倍音、艶のある太い音が特徴でこれを越えるテューバは存在しないと言わしめる楽器。
日本でも数多くのオケマンが、このスタイルの楽器で演奏しているのを見ることが出来ます。
コピーされ、数多くのテューバ奏者に選ばれるのも納得できます。


▲ヒルスブルナー HBS-510

▲ヤマハ YCB-826S
6/4サイズ(※1)
テューバには"サイズ"と言う概念が存在します。大方弦楽器と似ているのですが、弦楽器が4/4までしかないのに対し、テューバは6/4と言う楽器が存在します。
弦楽器は手がフレットにすべて届かないと完全な演奏ができないと言う観点から子供用に縮尺の小さい楽器が製造されています。
テューバの場合、もちろん同様の理由などで3/4の楽器等も存在しています。しかし、4/4より大きな楽器が存在しており、その理由として上げられるのが、ff等のときのサウンドに関する理由です。
4/4の楽器でff、fff等を吹くとどうしてもベルがビビリだして、音が割れたりすることもあります。それを防ぐ方法として、ベル径を小さくする、ベルにリースをつける、ベルの肉厚を厚くするなどしてベルを強くする対策が考えられますが、ベルを大きく、つまりボア径を大きくすることで、ベルがビビリ出すまでのエネルギーのキャパシティーを大きくしてff、fffでも豊かに鳴らせるようにするという対策があります。
こうして出来たのが、5/4や6/4と言った類の楽器で、ヨークスタイルのC管テューバは6/4を採用しているものがほとんどです。